維新と科学 (1972年) (岩波新書) pdf無料ダウンロード

維新と科学 (1972年) (岩波新書)

, 武田 楠雄
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  • タイトル: 維新と科学 (1972年) (岩波新書) de 武田 楠雄
  • ISBN:
  • ファイル名: 維新と科学-1972年-岩波新書.pdf
  • 発売日: 1972
  • ページ数: 292 ページ
  • 出版社: 武田 楠雄
平均的な顧客フィードバック : 4.2 5つ星のうち(1人の読者)
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元々、私製ガリ版刷りで親しい人に配ったものが、書籍となった。と、推薦の前書きにありますが、それほど内容が良かったからだという証左。幕末から明治にかけては、歴史本や小説など様々なものがありますが、この書籍は”科学を視点”にあの時代を教えてくれます。それも、事実を並べつつも目に浮かぶような文章で。江戸から明治の日本へどうやって進んでいったのか、オランダ、イギリス、フランスなどが幕末の日本にどう絡んでいったのかが、今まで以上によくわかりました。この本の中に出てくる人物は全て実名で、いつ何をどうしたということが、詳細に書かれています。勝海舟など有名な名前ももちろん出てきますが、この本の中では単なる登場人物の一人。維新前後に限りませんが、歴史に登場するのは政治や外交、戦争での軍に関係する名前が殆どです。でも実際に動いているのは現場、多くの市井の人々のそれぞれの活動があって動いてる。そんな現場に近い人々の様子が、読みやすい文章でよくわかりました。現代にも通じますが、科学技術なくして国を自立させることはできません。どうやって蒸気機関をつくっていったか、どうやってそれを動力にする船をつくっていったか、横浜、神戸、長崎がどうして開港の場所となったか、和算から数学、物理や工学、天文学から航海術もどうやって身につけていったのかが、明瞭な文章で書かれています。また、当時の国民の勤勉さというか、どんな書籍が発行されて読まれていたのかも、わかります。あの福沢諭吉の書物以外にも、数々の科学に関連する書籍内容(レベル)も多く出てきて、多くの国民が読んでいたこともわかります。勝海舟に関しては、海軍の基礎をどうつくっていったのかわかりますが、すぐ船酔いするので船にはなるべく乗りたくなかったくだりもあり、面白く読めました。数学専攻の大学教授が著した本で、巻末に多くの参考文献が出ており、書かれていることは殆ど正確であろうと推測できます。幕末明治の歴史の好きな人、今の日本がどうやって生まれたのか知りたい人、当時の科学の実情に興味ある人、そんな人には必読の書だと思います。単に並列で知っていた幕末明治についての数々の事柄が、有機的につながりました。もっと早くこの本に出合っていたかった!ちなみに、著者の息子は、テレビにも出ている武田邦彦(現中部大学教授)氏。

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