内向型人間のすごい力静かな人が世界を変える (講談社＋α文庫)

詳細

• タイトル: 内向型人間のすごい力静かな人が世界を変える (講談社＋α文庫) de スーザン・ケイン
• ISBN:
• ファイル名: 内向型人間のすごい力-静かな人が世界を変える-講談社-α文庫.pdf
• ページ数: 337 ページ ページ
• 出版社: スーザン・ケイン

たまたま観た著者のTEDトークが、「本当にこの人内向型なの？」と思うぐらい生き生きと自分の考えを話していて面白く、「もっと著者の話を聞きたい！」と思ったのが、本書を読んだきっかけです。僕は自分がどちらかというと内向型だと感じていたので「すごい力」という言葉に惹かれてしまった、というのも理由でした笑口が達者なセールスマンのような外向型がアメリカで理想とされるようになった歴史や、様々な実験・事例を通じた内向型・外向型それぞれの性格特性や適性のある仕事のタイプなどを紹介し、「性格は変えられるのか？」といった問いも論じています。個人的に面白かったのは、3章の「共同作業が創造性を殺すとき」でした。「集団によるプレッシャーは不快なだけでなく、あなたが問題をどう見ているかを実際に変化させるのだ」と、アイディア出しなど想像力を必要とする仕事に共同作業は向かないと否定しています。アイディアを出すにはチームのメンバーで活発に議論をするのが大事だと思っていましたが、確かに会議をしても特に妙案が出てこなかった、なんて経験は多かったなと思い出しました。「笑われてしまったら、、、」なんて考えて意見を出すのを躊躇したりしてしまうこともあるでしょう。「とりあえず会議で」と言う前に、一人一人がじっくり考えることが大事なのだとわかりました。読みながら、自分の性格が内向型・外向型のどちら寄りなのか、振り返ることができました（やっぱり内向型でした）。また、内向型でも工夫次第で著者のように人前で堂々とスピーチができるとのことだったので、自分の苦手を得意としている外向型の人にも学んでいかないとなとも思いました。TEDトークの簡潔で素晴らしいスピーチに比べると、本書はやや事例が多すぎて冗長に感じました。まずは本書を読む前にTEDトークを聞いて、面白いと感じたら本書の気になる箇所を拾い読みする、といった読み方がおすすめです。